37:名無しNIPPER[sage]
2017/06/14(水) 20:51:10.70 ID:7qGEmQmjo
俺はおでこに貼った絆創膏にそっと手をやり、渇いた笑いを一つ浮かべた。
それから「ぴ〜?」と首を傾げたまゆに「なんでもないよ」
「ぴ」
「それでだ。今日はまゆに洗濯物の畳み方を教えよう」
途端、まゆが両手を頬に当てて「ぴぃ〜!」なんて。恥ずかしがるか、一丁前に。
まあな、だろうな。成りはそんなでも女の子だもん。
しかしな、まゆよ。女の子だという自覚が少しでもあるというのなら、
そのケージ内に散らかった自分の服を見ても恥を知れ恥を。
次いでしめやかに反省なさい。
「んじゃ、畳むぞ〜」
「ぴー」
返事は良い。
俺は取り込んだ洗濯物の山からワイシャツを手に取り畳みだす。
対面ではまゆも自分の服を俺の真似して畳んでる。
あー……そのうち俺の分も畳んで仕舞ってくれんかな。
いや、その為には服は大きすぎ、まゆの体は小さすぎる。
「お前さんを大きくする薬とか、あの女売ってねーのかな?」
「……ぴ〜?」
言って、俺は「ないない」とバカげた話に首を振る。
そんな俺を、まゆは何とも複雑な顔で見上げていた。
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