26:名無しNIPPER[sage]
2017/05/28(日) 17:03:14.02 ID:QRCL/BKOo
「ぴーさん、ぴっ!」
買ったばかりの台所――なんと給湯器までついてる上に
IH対応の超本格的な代物だ。動力はボタン電池二つである――を使い、
まゆが作ったばかりの味噌汁の味見をしろとお椀をこちらに差し出した。
もちろんお椀はまゆサイズ。
人間の俺には小さいが、職人入魂の品である。……お値段の方も言わずもがな。
一口啜って(と、言っても一口分があるかも怪しいが)頷いた。
「うん、薄い」
「ぴ〜」
まゆが自分でも味見して、「そうでしょうか?」と言わんばかりに俺を見た。
けれどもこれは仕方ない。なにせ体格が全然違うのだ。
もしも俺の味付けた味噌汁をまゆに与えれば、
たちまちのうちにまゆは高血圧の道まっしぐらになることだろう。
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