森久保乃々「これだけは無理なんですけどぉ!!」
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52: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/28(日) 21:12:00.54 ID:IavW4Xih0
それからたびびとさんは、あめのひもかぜのひも、あついひもさむいひも、ずっとおんなのこのまえですわりつづけました。
「あなたはたびびとさんなんですよね?だったら、わたしにかまわず、ほかのところへいったほうがいいんじゃないですか?」
「ううん、きみといっしょにたびがしたいんだ。だから、きみがうごくまでは、ぼくはうごかない」
「どうしてわたしなんかと、たびがしたいんですか?」
「わからない。ことばにできないんだ。りゆうもよくわからない。」
おんなのこは、こまってしまいました。たびびとさんのことがますますわからなくなったからです。
このままだと、たびびとさんは、いつまでもおんなのこのことを、めのまえでまちつづけるのでしょう。
どうしてもむりだと、おんなのこはあきらめ、たびびとさんについていくことにしました。
「どこか、いきたいばしょはある?」
「どこでもいいです、むりじゃないところなら。」
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