森久保乃々「これだけは無理なんですけどぉ!!」
↓ 1- 覧 板 20
51: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/28(日) 21:10:27.64 ID:IavW4Xih0
そのおんなのこは、きよわで、おくびょうで、いつもせまいところでひとりすわっている、ダメなおんなのこでした。
きのうも、きょうも、そしてきっとあしたも。おんなのこはずっとひとり、かたまったままうごかないまま。
そんなひが、なんにちもつづいたあるひ、ひとりもたびびとさんがおんなのこのもとにやってきました。そのたびびとさんは、どこにでもいそうな、ふつうのおとこのひとのようです。
「ぼくといっしょに、たびにでようよ」たびびとさんは、てをのばします。
「むりです。わたしはうごきません。」おんなのこは、しゃがんだまま。
「じゃあ」と、たびびとさんは、おんなのこのまえにすわりました。
「きみがうごくまで、いっしょにいてもいいかな」。
65Res/48.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20