森久保乃々「これだけは無理なんですけどぉ!!」
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44: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/27(土) 22:25:02.50 ID:J9R5aJQV0

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「お疲れさま森久保ちゃん!今日最高だったよ!プロデューサーさんによろしくね!」

「はい、ありがとうございました。」

 ぺこりと頭を下げ、私は現場を後にします。

「…よし。」

 お見舞い用に、昨日用意していた紙袋を持って病院へ向かいました。中身は、昨日渡そうと思っていた絵本と、ハンカチと、

「…美味しく出来たかな?」

 自分で作ったクッキー。愛梨さん、かな子さんと一緒にお仕事したときに教えてもらったレシピを元に、昨日作ったものです。

 お菓子作りに慣れた二人みたいに、ちゃんとしたものができたのかどうか不安です。味見の結果は良かったので、そこまでのものでは無いと思いますが。

「…大丈夫。」

 私はプロデューサーさんのいる病室へ向かいます。昨日と少し状況が似ていますが、昨日とは全く違った気持ち。

 病室の前へ。ネームプレートには、印刷されたプロデューサーさんの名前があります。

 ノックをしても、返事は返ってきません。寝てるのでしょうか?だったら、この紙袋だけ置いて帰ることにしましょう。

「失礼します…。」

 寝ているなら、起こさないようにと、ゆっくりドアを開け中に入ります。

「死にたい。」

病室に一歩足を踏み入れると、予想もしてなかった言葉が耳に飛び込んできました。




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