森久保乃々「これだけは無理なんですけどぉ!!」
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28: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/24(水) 21:53:26.75 ID:+HFze8z+0

 プロデューサーさんも、どちらかというと私と同じ部類の人間です。気弱で、どこか自信のないところは私と同じです。

 でも、プロデューサーさんは私と違って逃げることをしません。どんなに辛くても、どんなに苦しくても、自分のするべき事はちゃんとする人です。

 だからこそ、本人が居ないところで『真面目だ』、『頑張ってる』と他人に褒めてもらってるんです。

 プロデューサーさんは私と同じだけど、私と違う。

 いつからか私は真面目に仕事をするプロデューサーさんの姿に憧れ、ああなりたいと思うようになって、逃げることをやめようと思うようになりました。

 いつかプロデューサーさんが私のことを、ちひろさんに『嫌だ嫌だって言ってても、ちゃんと仕事が出来るすごい娘ですよ』と言ってました。私が机の下に居るのに、それに気づかず私のことを褒めていました。とても恥ずかしかったです。

 でもプロデューサーさん、褒めてもらってありがたいのですが、私はまだまだです。まだまだあなたからは程遠い。

 ポケットから昼間涙をぬぐうために渡されたハンカチを取り出します。すると、ふわっとプロデューサーさんの香りがしました。なんだかデジャヴのように感じた後、昨日のお姫様抱っこの記憶がフラッシュバックします。そこで、思考をシャットアウト。

 危ない危ない、こういうのは一度思い出すとまた忘れるまでに時間がかかりますからね。なるべく思い出さないようにしないと。私はノートを開き、意識をハンカチからそらそうとします。

 でも、忘れようとすればするほど、鮮明にあのときの事が思い出されます。私はたまらず枕に顔を埋めてしまいました。

「うぅ〜…。」

 また夢に出てきたらどうしよう…




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