森久保乃々「これだけは無理なんですけどぉ!!」
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16: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/23(火) 20:38:44.36 ID:rg30wqHD0
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昨日は乃々ちゃんに悪いことをしてしまったな。双葉さんがしょちゅう運ばれている姿を見るから勘違いしていたけど、アレって良くないことだし。年頃の女の子を許可なく抱っこしたのは、デリカシーが足りなさすぎた。
どうしてあんなことをしてしまったんだろう?考えても答えは出ない。自分でもよく分からない。豪雨で気分でも上がっていたのか?分からない。
だったら、乃々ちゃんに謝ることが第一優先だ。昨日も謝ったけど、だから『ハイいいですよ、今日からはお願いしますね』とはならないだろう。
「乃々ちゃん…まだ来てないか。」
机の下をのぞき込むけど、乃々ちゃんの姿はない。昨日の今日だ、僕と顔を合わせたくないのかも。
「ん…?」
でも、気になるものはあった。
「ノート…?」
薄い青色のノートが、床にポツリと落ちている。拾い上げ、表紙をみてみると「絵本13」と「もりくぼ」の字が目に入った。絵本13、が何を指すのか分からないけど、乃々ちゃんのもので間違いないらしい。
「忘れていったのかな?」
中を見ようとして、やめる。これはもう乃々ちゃんのものだって確定しているんだ。だったら、中を見る必要なんかない。昨日の事もあるし、これ以上乃々ちゃんにデリカシーのないことをするわけにはいけない。
そう思った直後、扉が開きノートの持ち主がやってきた。
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