36:名無しNIPPER[saga]
2017/05/28(日) 17:15:25.59 ID:InKgyXIS0
「あー、でもさ梨子ちゃん、デートの下見ならもっと食事処も探した方が良かったんじゃ。可愛いカフェとか」
「いいのよ。今日は、だって、曜ちゃんと来てるし。安全に岬までたどり着ければいいの」
「ならいいんだけど。でもさ、そんなに危険な場所じゃないと……」
『ワン!』
犬の鳴き声が梨子ちゃんの背後から聞こえた。
『ワン! ワン!』
「ひいい!」
梨子ちゃんが、椅子から飛び上がって私の体にしがみつく。
「ど、どうどう。テレビだよ、テレビ」
「はあッ……はあッ……焦った」
額の汗を拭いながら席に戻り水をすする。
「ね、どこに潜んでいるか分からないでしょ」
と、真面目な顔で言うのだった。
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