33:名無しNIPPER[saga]
2017/05/26(金) 22:57:56.50 ID:av2K3aJf0
いつの間にか、梨子ちゃんに背中を押されながらお店の暖簾をくぐった。
古めのお店だったので、若い人は入っていなかった。
年配のご夫婦や新聞を広げてくつろぐおじさん、お喋りするおばさん達。
ちょっと場違い感があったけど、こそこそと二人で隅の方に座った。
若干タバコ臭い。
「梨子ちゃん、ランチ4種類あるって」
うどん屋にしてはしゃれている。
「うどんに、おいなりさんに小鉢にデザート……ってこんなにお腹に入らないわよ、曜ちゃん」
「えー、せっかく来たから二人で分けようよ」
「いいけど、残ったら曜ちゃん食べてくれる?」
「はいはーい」
「見かけによらず、食べるのね。飛び込みやってるからかしら……羨ましい」
「何が?」
「なんでもないわ」
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