森久保乃々「ええっ。もりくぼ以外、もりくぼじゃないんですけど」
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◆t6XRmXGL7/QM
[sage saga]
2017/06/12(月) 23:31:45.03 ID:Slcx/zS50
美玲さんにお礼を言って、もりくぼは再び仮眠室に戻りました。
日はてっぺんを超えて、そろそろ1時になろうとしていた頃でした。
あぁ、早く森に行かないと、仕事になっちゃう。
まだ寝てるだろう凛さんを起こさないように、私も隣のベッドにお邪魔して、そのままもりくぼの森儀式を始めたのでした。
「すぅー……はぁー……」
「すぅー……はぁぁーー…………」
「すぅー……はぁぁぁぁーーー………………」
心に何のわだかまりもない平常の状態で、私は森へと意識を研ぎ澄ませました。
「すぅー……はぁー……」
一呼吸一呼吸ごとに、呼吸していることを意識しながら、暗闇の中で輝く塊を意識します。
「すぅー……はぁぁーー…………」
もう一段階。もりくぼは現実世界からストンと落ちた感覚を得ました。もう一超えです。
「すぅー……はぁぁぁぁーーー………………」
閃きがありました。暗闇に一握りの翡翠色の輝きは、私が両手で握りしめると、両手の隙間から光をこぼして、大きく広がりを放って拡散。
解放して思い切り手を振ると、下に緑、上に抜けるような紺碧が全ての方向へ向かって広がりました。
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