2: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/18(木) 22:01:03.11 ID:Mb2ft/yRO
女は、取ってつけたような笑顔でそう言った。
こうしている今も、彼女の小さな身体が蝕ばまれ続けているだなんて……想像もつかない。
3: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/18(木) 22:01:42.35 ID:Mb2ft/yRO
訪れた、数秒の沈黙。
時間が経てば経つほど、息をするのが辛くなってくる。
4: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/18(木) 22:02:10.15 ID:Mb2ft/yRO
多少の打ち合わせを行った後、逃げるように病室を後にして。
駐車場に止めた自分の車へ乗り込むと……思わず、ため息が出た。
5: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/18(木) 22:02:46.65 ID:Mb2ft/yRO
でも、それはお互い様だ。
彼女だって、自分に心の内を打ち明けたことが、ただの一度だってないのだから。
6: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/18(木) 22:03:14.97 ID:Mb2ft/yRO
彼女との出会いは、重なった偶然により生まれたものだった。
選考で落ちた彼女の作品が、たまたま選考委員の目に留まり、たまたま俺が担当につけられて。
7: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/18(木) 22:03:56.27 ID:Mb2ft/yRO
死ぬ前に、足跡を……自分がこの世に存在していたという証を残したい。
きっとそれが彼女の望みなのだ……俺は勝手にそう思っていて、勝手に感情が高ぶっていた。
8: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/18(木) 22:04:55.86 ID:Mb2ft/yRO
初めて女さんと出会ったのは、1ヵ月程前の事だった。
男『必ず出版しましょう! 私も、全力でサポートさせていただきます!』
9: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/18(木) 22:06:03.81 ID:Mb2ft/yRO
男「……ハァ」
恐らく、このままいけば1冊は出版できるに違いない。
10: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/18(木) 22:06:56.18 ID:Mb2ft/yRO
自分はもう、諦めたのだ。
自分には、執筆の才能がない。
11: ◆PChhdNeYjM[sage saga]
2017/05/18(木) 22:09:37.32 ID:Mb2ft/yRO
とりあえずここまで。かけたら更新します。
過去作も貼らせていただきます。
【バンドリ】沙綾「卒業?」香澄「そんなの私達にあるわけないじゃんwww」
12: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/18(木) 23:20:30.93 ID:Mb2ft/yRO
編集長「うーん……」
男「……どう……でしょうか」
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