104: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/07/09(日) 23:53:39.33 ID:Rq+CpuVh0
私たちは立ち食い席ではなく、きちんとしたテーブル席に案内されました。
席に座ると、加蓮ちゃんが呆れたような表情で奈緒ちゃんに問いかけます。
加蓮「ホントさあ……奈緒はそんなに私のこと気になるわけ?」
奈緒「だ、だからあたしは偶然この店に来ただけだし! 加蓮のことなんてこれっぽっちも、考えてすらいなかったんだからな!」
むしろ脳内が加蓮ちゃんオンリーだったことは想像に難くないのに、よくああも無理のある供述が出来るものです。
そんな耳まで真っ赤になりながら言い訳を続ける奈緒ちゃんを、未央ちゃんが指差して。
未央「見てごらん、ありすちゃん。あれがツンデレってやつだよ」
ありす「なるほど、あれがそうなんですか」
凛「確かにいい見本だね」
奈緒ちゃん、ありすちゃんの社会勉強の教材にされてる……。
不憫に思い、私は奈緒ちゃんをフォローすることにしました。
卯月「加蓮ちゃん、今はそれくらいにしてあげない?」
奈緒「ナイス卯月!」
加蓮「そだね、仕事中だし。……帰ったらこってり絞ればいいだけだし」
卯月「うん、そうして」
奈緒「卯月。お前、味方に見えるけど実はあたしの敵だろ」
心外なことを言われました。せっかくフォローしたのに、あんまりです。
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