シンジ「高校受験…?」アスカ「私は大学出てるから関係ないわね」
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203:名無しNIPPER
2017/05/25(木) 11:19:35.92 ID:TPs0eJMj0
葛城宅 ベランダ

シンジ「ほら、見えるでしょ」

アスカ「あのビルがちょっと邪魔ね、ネルフに頼んで引っ込めて貰おうかしら」

シンジ「そんなことできるわけないじゃないか…」

アスカ「ま、いっか」

バン バララララ

アスカ「火薬の正しい使い方よね…花火って」

シンジ「そうだね…」

アスカ「使徒が来るたびに自走砲に戦車にミサイルって並べてさ、少しも効かないってわかってるのに。いっそ花火でも打ち上げればいいのよ」

シンジ「少し不謹慎じゃないかな…」

アスカ「まあね…」

シンジ「………」

アスカ「………」

シンジ(花火の音だけが耳に入ってくる)

シンジ(いつもなら沈黙に耐えかねてどっちかが話しかけるところだけど、不思議と気まずくない)

シンジ(アスカも同じなのか気になって顔を覗いてみたら、少しだけ僕を見てまた空に目を戻した)

シンジ(つまらないことを聞くなって感じだ)

シンジ(この世界で最も平和な火薬の炸裂がアスカの横顔を照らしている)

シンジ(今まで僕たちの顔を照らしてきたのは、ライフルの銃口の光とか、使徒の光線とか、プラグ内の警告とか…そんなのばっかりだった)

シンジ(やっと普通の人間に戻れた気がした。僕もアスカも日常の光を顔に受けられるようになったんだ)

シンジ(僕にとって、使徒との戦いは、このときにようやく終わりを告げたのかも知れない)


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