20:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 13:38:21.80 ID:0B6uKpBO0
朝、学校の廊下を歩いて教室に向かっていると、突然右肩に衝撃が走った。
同時に笑い声が聞こえた。
「ほら、謝れよ!」
「土下座しろよ!」
2組の男子生徒が、なよなよした男の子を突き飛ばしたらしく、たまたま僕にぶつかったらしかった。
僕は軽く頭を下げて、苦笑いしながら逃げていった。
歩く途中に4組の前も通ったが、男子数人で誰かの机と椅子をガムテープでぐるぐる巻きにしていた。
6組の前を通った時は、着席している一人の女の子を数人の女子が囲んで、髪の毛を結びに結んでとても変な髪型にしていた。
7組に着くと、みんな喋っているか寝ているか漫画を読んでいるだけだった。
「おはよう」
「おはよう」
挨拶を交わして、談笑をする。
隣の教室で戦争が行われているのを知っているから、平和なこの教室がどれだけありがたいかを知っている。
それでも、他国の戦争はあくまで他国の戦争で、他人事には違いなかった。
今日も授業中席に座りながら、何故自分が今席に座っているかを考えて、答えは出そうもないので寝て、1日が終わってしまった。
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