499: ◆GWARj2QOL2[saga]
2017/06/23(金) 23:28:01.78 ID:7Kx31DSxO
大石『ね?特ダネでしょう?』
魅音『…何故、こんなものが…』
大石『鷹野さんのパソコンに残っていたデータらしいですよ。ファイルというよりはただの日記ですが…』
魅音『そうではありません。何故あの計算高い女がこのようなものを残していたのか、ということです』
大石『…あくまで、予想ですよ。もう彼女が喋ることは一生無いでしょうからなぁ…』
魅音『…』
大石『…きっと、鷹野…いえ、田無さんは、心の片隅。ほんの小さな小さな隅に、ほん…のちょこっとだけ、良心が残っていたのではないか、と思うんですよぉ』
魅音『…』
大石『富竹ジロウに心を開き、本当の笑顔を見せた田無さん。その感情がまだあったのでは、と…』
魅音『…』
大石『自分がしたことを忘れない為に、それを残したのではないか、と』
魅音『…』
大石『どうです?女性の貴方的には…』
魅音『…それも、あるかもしれませんが…』
大石『む…?』
魅音『この、個人的な契約…というものが気になります』
大石『…ああ。こんなのはまあ、お察しですよ。ええ…』
魅音『…鷹野は、ここに行き着くまでに、恐らくその身が、心が擦り切れるほどまで酷使したのでしょう』
大石『…』
魅音『これは、その絶望。女を、人間を捨てた鷹野の怨念が宿っているようにも思えます』
大石『…はー…流石、目の付け所が違う。貴方、才能ありますよぉ?』
魅音『…これを、どうしろと?』
大石『…お力を、貸して頂きたい』
魅音『…』
506Res/460.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20