270: ◆GWARj2QOL2[saga]
2017/06/02(金) 22:38:23.18 ID:V45dP1CmO
富竹「…」
リナ「最初はね、頭が真っ白になったの」
富竹「…」
リナ「そこにあったのが、自分の父親って思えなかったから」
富竹「…」
リナ「首吊っててさ。色んなものが出てたわ」
富竹「…君は…」
リナ「忘れられないわね。あれは」
富竹「…」
リナ「鍵じゃなくてね、接着剤がつけられてたのよ。ドアに。満遍なく」
富竹「…それで、異臭を抑えていたのかい?」
リナ「変な臭いするなってのはあったけどね。お母さんも香水めちゃくちゃつけてたし、よく分かんなかったわ」
富竹「…」
リナ「仕事クビになって、失業保険で頑張ってたけど無理で自殺」
富竹「…」
リナ「お母さんは私を捨てて消えたわ」
富竹「…」
リナ「そこからはもう、堕ちてくだけね。…察して」
富竹「…ごめんよ。そんな話を…」
リナ「良いのよ。減るもんじゃない」
富竹「減るさ」
リナ「…何がよ」
富竹「…「君」が」
リナ「…」
富竹「…」
リナ「…もう、すっからかんよ」
富竹「…」
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