205: ◆GWARj2QOL2[saga]
2017/05/28(日) 22:00:01.45 ID:K1KRwxSGO
お魎「当たり前じゃ。呪うんなら自らの行いを呪わんか。こん…ダラズがッ」
鉄平「…ワシは…」
お魎「?」
鉄平「…夢を、見た」
お魎「…あァ?」
鉄平「…夢でワシは、何度も何度も、沙都子を虐め抜いとった」
お魎「…何じゃこいつは…とっとと…!」
茜「待ちなよ」
お魎「あん?」
茜「…言ってみな。言うくらいならタダだ」
お魎「…」
鉄平「…虐めて、虐めて、何度も壊した」
魅音「…」
鉄平「…目の光を失った沙都子を見ても、何も思わんかった…」
茜「…」
鉄平「…だのに…現実は、違った…!」
茜「…」
鉄平「親もおらん。兄もおらん。だのにあいつぁ…一生懸命、生きとった…」
お魎「…」
鉄平「誰にも弱音を吐かず、ワシのようなゴミにもならず…!」
魅音「…」
鉄平「…あいつぁ、一生懸命笑って!!生きとったんじゃ!!」
茜「…」
鉄平「…おまけに、今沙都子は何かの病気にかかっとる…!」
魅音「!」
茜「…」
鉄平「週に何回か…病院の先生から貰った薬を、治験だか何かと言って打っとるらしいが…ありゃ間違いなく何かの病気を抑える薬じゃ…!」
魅音「…嘘…」
鉄平「ワシかて分かる…!そんな、子供に治験させる医者なんぞ、おるわけがない…!」
茜「…」
鉄平「…きっと今、あの子は苦しんどるんじゃ…!病気のことも、兄のことも!!」
お魎「…」
鉄平「…お願いじゃ…どんな苦難にも耐えて必死で生きとる、沙都子を…」
魅音「…」
鉄平「あいつの人生を、奪わんでくれ…!!!」
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