124: ◆GWARj2QOL2[saga]
2017/05/21(日) 21:15:54.91 ID:wzoDjs7xO
知恵「ほ、北条君ですか?」
チェイス「北条悟史という生徒がいた筈だ」
知恵「…ええ。確かに…」
チェイス「北条家に関するデータが欲しい。悟史も例外ではない」
知恵「…警察には、お聞きにならないんですか?」
チェイス「経緯は知っている。届け出をされていないことも」
知恵「…お見通しですか」
チェイス「ならば、北条悟史の公式なデータが得られるのはここだけだ」
知恵「…そう言われても、通知表や、校内イベントの写真などしか…」
チェイス「十分だ」
知恵「…これ、です…」カサ
チェイス「…」
知恵「…彼は、とても真面目に勉学に取り組み、そしてとても優しく、妹思いでした」
チェイス「…」
知恵「…しかし、ある日を境に、彼は変わってしまいました」
チェイス「…」
知恵「…そのことに関しては?」
チェイス「知っている。無理に話すことはない」
知恵「…お気遣い、ありがとうございます」
チェイス「…」
知恵「…一体どうして、いなくなってしまったのか…」
チェイス「…」
知恵「思い出す度、悲しくなります」
チェイス「(この女は、悟史が何をしたかまでは知らないのか)」
知恵「…何か、分かりましたか?」
チェイス「(ここで、悟史の事を話せば、この女は傷つく…)」
知恵「…チェイスさん?」
チェイス「…いや」
知恵「…そうですか」
チェイス「…何かあれば、また頼む」
知恵「…はい」
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