142: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/07/04(火) 02:20:27.86 ID:eNm5p7BO0
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ありすは扉を少しだけ開き、外の様子を窺う。
そして誰もいないことを確認すると、俊敏な動きで部屋から飛び出し、一番近い遮蔽物である幼女の銅像の後ろに身を隠した。
ありす(とりあえず、誰の気配もない……でも、油断は禁物)
ス○ークと違い、ありすはCQCで敵を制圧することは出来ない。そして見つかったら一発ゲームオーバー。当然、コンティニューもなしだ。
ありす(……慎重に行かないと)
気を引き締めるありす。その瞳は真剣そのものである。
だが、ゲームのような今の状況を若干楽しみ始めてもいた。その証拠に、少しだけ口角が上がっている。まあそれを指摘出来る者は、今は周りに誰もいなかったが。
幼女がいないか確認するため、ありすは銅像の脇から向こう側をのぞき込んだ。
ありす(! 誰か来た!)
一人の幼女がこちらに歩いてくるのが見え、ありすは素早く銅像の後ろに身を隠し、息をひそめる。
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