93: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/12(金) 15:56:38.82 ID:cHXotTvn0
「市内に突入した友軍から、電波妨害圏内に入る直前深海棲艦による待ち伏せ攻撃を受けたとの報告がありました!!
現在強襲部隊は包囲下で全滅の危機にあると思われます!!一刻も早ぐ……う゛っ……」
提督の言葉は、後半涙に呑まれてまともな声にならずかき消える。
ドイツ領の端の端に勤務していた彼に部下として配備されていた艦娘は、Z3 マックス=シュルツただ1隻。苦楽を共にした彼女は今、ベルの命令により首都強襲部隊の一角に編入され深海棲艦による十字砲火の直中にいる。
ベルへの怒りと安否不明となった部下に対する思いは、最早彼の許容量を超えていた。
「大佐、何度も申し上げました通りやはりこの作戦は無謀だったのです」
机にすがりつくようにして泣く提督の後を、空軍中佐が引き継ぐ。彼はベルから聞かされた作戦概要を見たときに、最後まで強硬な反対を続けている。
「レヒフェルトからベルリンまでの凡そ500km、敵からの強襲がないわけがない。
仮に強襲・対空迎撃がなかったとすれば、それは間違いなく向こうの罠だ………正直、大佐ほどの方が解らないはずがないと信じていました」
彼の口調は静かだが、語尾に走る震えが内に秘めた怒りの大きさを表している。
「大佐……私は貴方の名声と実績を信じて最終的に作戦を託した2時間前の自分を射殺したい気持ちです」
(`∠´)「………」
「1200人の優秀な陸軍士官と8人の艦娘を、希望的観測ありきの死地に追いやる………これが、今の我々にとって、否、世界にとってどれほど背信的な行為かおわかりですか?」
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