92: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/12(金) 15:54:51.54 ID:cHXotTvn0
(`∠´)「士官学校時代の私は、とんだクソガキでね。
“連邦軍始まって以来の神童”なんて周りから煽てられた結果、鼻持ちならない自信家になって全ての人間を見下していた」
ベル=ラインフェルトは椅子に深く腰掛けながら、唐突にそんなことを語り出した。
彼の眼前には、北部の混乱からなんとか逃げ延びレヒフェルト基地に集った三軍の将校達が集まっている。
ベルの立案した「無謀な作戦」に物申すために司令室に詰めかけた彼らは、誰もが唖然として椅子に座り懐かしげに微笑む彼を見つめている。あまりに絶望的な状況にとうとう気が狂ったのではないかと、本気で訝しんでいる者も少なくない。
(`∠´)「そういえば、以前の同期達とは今すっかり会わなくなってしまったな。この騒動が終わった暁には、是非彼らと酒でも酌み交わして」
「大佐ァ!!」
あまりに場違いな物言いに、遂に一人が声を荒げて机を殴りつけた。ペン立てが震動でひっくり返り、中身をぶちまける。ベルはその光景に、小さく眉をひそめた。
(`∠´)「落ち着きたまえ君、物が壊れたらどうしてくれるんだ。
君もドイツ連邦陸軍の少佐として、もう少し思慮を深く持ちなさい」
「何を落ち着けと言うんですか!!」
食い気味に反駁した海軍少佐は、北方沿岸部の警備府で提督をやっていた。深海棲艦と前線で渡り合った経験もある若く有能な人材だったが、利権争いに明け暮れる上層部と衝突した結果辺境に左遷されたというなかなか激しい経歴の持ち主だ。
彼から見れば、今この瞬間目の前に悠然と座っている鷲鼻の陸軍大佐は何者よりも許しがたい悪徳に他ならない。
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