80: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/12(金) 01:37:48.02 ID:cHXotTvn0
雨と共に降り注いでくる敵の砲弾が、そこかしこに突き刺さって炸裂する。
火柱が吹き出し、建物が崩れ落ち、地面が揺れる。
街に立ちこめる、硝煙と土煙の匂い。
それらはとりもなおさず、今私が「戦場にいる」ということを実感させた。
(;><)「敵艦砲射撃、来たんです!!」
(#゚д゚ )「足を止めるな!!行け行け行け!!」
頭上をまた1発、砲弾が飛び去っていく。背後で上がった大きな爆発音に竦みかけた足を、歯を食いしばって無理やり動かす。
『オオアアアアアアアアアアッ!!!』
唐突に、150メートル程向こうで古びたアパートが一つ崩れ落ちた。瓦礫を踏みしめながら現れたのは、オタマジャクシの足に無理やり深海魚の身体をひっつけたような、黒光りする歪な化け物。
『アァアアアアアアアッ!!!』
駆逐イ級は、此方を見てサイズだけなら列車砲ほどもある大きな図体を震わし、威嚇するように咆哮した。
「っ」
その耳障りな声に、私の足は再び棒になる。
( <●><●>)「正面、駆逐イ級後期型1体。砲塔はまだ格納中」
(#゚д゚ )「出すまで待ってやる必要はない!パンツァーファウスト!!」
_
(#゚∀゚)「Jawohl!!」
先頭を行く妙に目力が強い分隊長───ミルナ=コンツィ陸軍中尉の叫び声に応じて、対戦車携行砲を構えた二人が隊列から躍り出た。
_
(#゚∀゚)「Feuer!!」
『ウォオオオオオオオンッ!!!?』
イ級の鼻っ面に、2発のロケット弾がほとんど同時に直撃。イ級はガラスを引っ掻いたような音の叫び声を上げて仰け反る。
_
(#゚∀゚)「レーベ、行け!!」
「Jawohl!!」
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