('A`)はベルリンの雨に打たれるようです
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69: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/10(水) 17:41:30.66 ID:PFrSjBIhO







何度か、「自分はいったい何者なのか」と考えたことがある。

私と同じ名を冠する存在は、現在ドイツ国内に29人いる。彼女たちは名前だけでなく、容姿も、髪型も、服装も、声も、身長も私と同じだ。まるで工場で作られたおもちゃの兵隊のように、“私”は規格に則って“生産”された。

私に個別の名前はなく、配備No.09が他の個体と区別するために付与された。私は母の胎内ではなく、艦娘の“核”を展開できる特殊な液体プールの中で目覚めた。

もし私が死んだとしても、多少貴重と言うだけで代わりがいないわけではない。

一方で、29人の「私」は全員が別々に喜怒哀楽を有し、別々のタイミングで感情を発露する。

好きなものも、嫌いなものも、嬉しいと感じることも、悲しいと感じることも、29人全員がそれぞれ違った形で持っている。

私たちは全ての個体が別々に、嬉しいと、ムカつくと、哀しいと、楽しいと感じる。

整備士と愛を育む“私”もいれば、提督と恋に落ちる“私”もきっといる。かく言う私は同じ鎮守府に勤めるビスマルクお姉様一すzゴホンッ、ゴホンッ!!

結局私たちは、
兵器なのか。
人間なのか。

夜寝ようとする時に、平穏な海をただ眺めるだけの退屈な哨戒任務の時に、無心でお昼ご飯を口に運んでいる時に、この哲学的な思考はしばしば私の思考の隙間に沸いて出た。当て所ない考察が脳内を埋め尽くし、最終的に結論の出ない堂々巡りへと落ち込んでいく。



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