60: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/10(水) 00:57:47.34 ID:/QEg56gn0
“全の意思”を通じて、この戦いを指揮している“棲姫”の怒りの声が同胞達に届けられている。順調極まりなかった今回の入念な作戦にあって、小さいとはいえ敗北の傷がついたことは彼女の高いプライドに泥を塗ったらしい。
棲姫は艦載機を飛ばした空母達と、一撃でなぎ倒された軽巡を口汚く罵倒している。
だが、そんなことは瓦礫の上で佇むリ級ともう一人にとってはどうでもいいことであった。
リ級は、確信していた。今し方眼にした、東部での同胞達の敗北は、“あの男”によるものだと。さっきこの門を破壊したときに、多くの人間と共に見逃しておいた『あいつ』がやったのだと。
('A`)
彼女は満面の笑みを浮かべ、街の東を眺める。見えるはずがないと解っていても、あの陰気な顔つきの優男に向かって愛おしげに両手を広げる。
ヤッパリダ。
アノ時、君ヲ見テ思ッタ事ハ正シカッタ。
君ト遊ブノハ、心底楽シイ。
彼女の眼は、まるで恋人に出会った乙女のように輝いていた。
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