447: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/29(木) 03:27:34.35 ID:8fhCldZ+0
(=#゚ω゚)ノ「どういうことだよぅ!!!!」
絶叫が、テントの中に響き渡る。
(=#゚ω゚)ノ「もう一度言えHQ!!同じことを、もう一度、僕にはっきり聞こえるように言ってみろよぅ!!」
先程まで市内の他の部隊同様歓喜に沸いていた面影は、最早微塵も見られない。雨音を押し潰して聞こえてくる外の歓声とは対照的に、イヨウ以外の全員は呆けたような表情で立ち尽くしている。
深海棲艦からのベルリン奪還────誰もが不可能だと考えていた事象を、彼らは成し遂げた。払われた犠牲は決して小さくなかったが、圧倒的に劣る戦力での軽巡棲姫撃沈という大戦果も上げての勝利。
それはドイツはおろかヨーロッパ全土の苦境を救う勝利であると誰もが信じていたし、実際状況はそうなるはずだった。
《………イヨウ、現場を見ていない私が、お前の気持ちを“理解する”等とは口が裂けても言えない。そして実際私も、お前達にこの命令を下すことは心底から辛い。
何より私自身が、ベルリンの奪還によって戦況を打開できると信じていたからだ》
だが、南部の暫定総司令部と連絡がついた彼らに、一番最初に総司令官が突きつけた命令は。
(;`∠´)《しかし、今は状況が変わったんだ………!》
ドレスデン以北のドイツ領全域の───ベルリンの放棄撤退だった。
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