('A`)はベルリンの雨に打たれるようです
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433: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/28(水) 22:30:37.41 ID:+IPvwG8p0
三つの光が、彼方で瞬く。

(; A`)「……っぐ……おぉっ………!!?」

押し寄せてきたそれは、鉄と火薬の暴風だった。

『『『─────!!』』』

軍艦3隻分の、機銃の一斉掃射。雨音が完全に掻き消され、アスファルトを弾丸が削り、火花がそこら中で飛び散る。道の脇に転がっていた車が蜂の巣にされて火達磨になる。背負っていたG36Cを一発が僅かに掠め、高い金属音が鳴った。

奴らの攻撃は“砲撃”を含まない。にもかかわらず、機銃掃射の衝撃のみで地面が揺れている。

(;'A`)「………っ、嘗めんな!!」

弾幕。まさにそれ以外の表現が思いつかない、膨大な数の火線が混ざり合う。

その真っ只中で、俺はバイクの速度を最大まで上げた。

(; A )「うおっ────!」

空気抵抗を、そして被弾面積を減らすため、限界まで運転席に身を伏せる。ハンドルを握る手と前方を見つめる両眼に全神経を集中し、張り巡らされる火線の隙間を縫うようにして駆ける。

『『!!!』』

(;'A゚)そ「ひっ……!」

迫る三つの艦影。両脇の二つが、砲声を伴う一際大きな光を放った。

ほとんど水平射撃で放たれた、二発の艦砲射撃。砲弾が炸裂する直前、ギリギリのタイミングで着弾点の傍を走り抜ける。

背中に吹き付けた爆熱に、情けない悲鳴が喉から漏れた。脳裏を走馬燈のような映像が駆け回り……その、ズボンが雨でびしょ濡れになっていることを死ぬほど感謝した。

それでも、ハンドルを放さない。速度を落とさない。

『………ッ!!』

奴らとの距離が、この間にも更に詰まる。比例して、火線も濃密さを増していく。

────彼我の距離、目測凡そ200M。ただの小さな点に過ぎなかった三つの艦影を、朧気ながらはっきり人間の形として視角が、脳が、認識する。

このタイミングだ。

(#'A`)「─────ぅおらぁあっ!!!!」

ハンドルを放す。車体から身体を起こす。背中のG36Cに手を伸ばしながら、KLX-250を前に蹴り出すかのような動きで座席から飛ぶ。

『───────!!!?』

物理法則に基づいた当然の帰結として、俺の身体はバイクから離れ宙を舞った。


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