413: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/25(日) 00:05:48.56 ID:SQt7g1jh0
そのまま、“尻尾”の艤装に覆われた部分とお姉様が構える戦車砲が空中で何度か凄まじい速度で衝突する。
艦娘と深海棲艦の“白兵戦”、しかも片方は戦車の残骸を引き抜いたものが得物───見方によってはシュールとも、タチの悪いジョークとも取れる光景。
だけど相手もお姉様も、その動きは見とれてしまうほど洗練されて無駄がなく、そして激しかった。
「はぁっ!!!」
『ッッッッ!!!』
攻防の中で生じた一瞬の隙。お姉様が大きく腰を落とし、図太い戦車砲を勢いよく槍のように突き出す。
“影”はこれを尾の艤装部分で受け止めたが、衝撃までは殺しきれなかったのか身体が浮き上がり2,3メートル後ろにはね飛ばされた。
「「Feuer!!」」
『………!!』
機を逃さず、私とお姉様の艤装───15.5cm連装副砲が同時に火を噴く。流石に主砲を撃てるような距離ではないけれど、副兵装での射撃ならば威力的にこちらが巻き込まれる心配はない。
勿論威あの敵艦に大きなダメージは与えられない。でも、副砲とはいえはね飛ばされた矢先に砲撃を受ければ踏ん張りは利かないだろう。
転んで隙を作ることを嫌ったか、“影”は着弾の衝撃に身を任せて更に10メートル近く後方へと跳んだ。
「─────全艦、一斉射撃!!」
『!!!?』
その着地点に、連なり炸裂する五発の砲弾。やはりダメージは小さいけれど、予想外のタイミングに加えて上からの攻撃。おまけにAr-196改を用いた弾着観測射撃。
動きが完全に縫い止められる。
────そして、今度は彼我の距離も十分だ。
「「Feuer!!」」
38cm連装砲。
SKC34-20.3cm連装砲。
全門が一斉に火を噴き、砲弾が放たれる。
火柱が、天を焦がす。
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