4: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/08(月) 12:11:56.52 ID:N84Ou5maO
('A`)「………休暇、ですか?」
「ああ、明日から1週間だ」
それは、二日前の出来事。呼び出しを受けておっかなびっくり陸軍局へと出頭した俺に、眼鏡を掛けたいかにも頭が固そうな局員はそういって紙の入った封筒を突きつけてきた。
「アルカンタラマールでの大手柄への“報償”だよ。帰国から日が経ってしまい申し訳ないがね」
('A`)「また急な話ですね」
「君が大尉への昇進を素直に受けてりゃこの“急な話”を持ち出す必要も無かったさ」
嫌味を苦笑いでスルーし、封筒を開封。中に入っていた書類には休暇期間中も給与対象となること、加えて、休暇期間中の諸費用も陸軍から支給されることが書かれている。
('A`)「……こりゃ至れり尽くせりだ」
「2階級特進に見合う代替案だからね。ま、陸軍全体の話で言えばこっちの方が安上がりだから助かると言えば助かるさ」
局員はそう言って、受付の台に100ユーロ紙幣の束を三つ叩きつける。
「こっちはしめて二万ユーロの“休暇手当”だ。足りなくなった分は領収書を切っておけばそれも陸軍局から補填する。また使い切れなかった場合でも、手元に残った金の返済義務はない。こっちの一万ユーロは純粋なボーナスの方だな。これは休暇手当とは別だから、ここからの消費分は補填の範囲内だ。
何か質問は?」
('A`)「いや、特にない」
「ならその金持ってとっとと失せな。
よい休暇を、“英雄気取り”君」
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