391: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/23(金) 23:34:45.90 ID:rsc+wgkx0
かつて、カルタゴの名将・ハンニバルはこういった。
視点を変えれば、不可能が可能になる、と。
実際、彼は自身の言葉通り常に斬新な視点から様々な戦略を練り上げ、アルプス越えやカンナエでの勝利など数々の【不可能】を【可能】に変えてきた。その変幻自在にして大胆不敵な戦術は彼の死後2000年以上経った今なお研究の対象であり、ドイツ学園艦の戦車道教育や艦娘達の座学にも用いられる。
尤も、当然の話になるがハンニバルの相手は同じ“人間”───つまり、人知の枠の中に収まった存在だった。
例えば大津波。
例えば大地震。
例えば大嵐。
例えば大噴火。
そういった“人知を超越した厄災”に対するとき、人間は驚くほど無力になる。
どれだけ視点を変えようとも、どれだけ策を練ろうとも、被害を軽くすることはできても厄災そのものに打ち勝つことはできない。
────そして。
「ヘリが一機やられた!!」
「負傷者下げろ、負傷者下げろ!」
《此方19号車、現地に到ちゃ
「増援の市警装甲車が破壊されました!!」
《レオパルト五号車よりCP、T-72が3両撃破された!プーマ戦闘車も沈黙、更なる機甲戦力の増強を求む!!》
(;゚д゚ )「Allemann zuruck!
次のブロックまで退却しろ、機甲師団と擲弾装備兵でしんがりだ!」
『────www』
ミルナ=コンツィの前に現れたソレは、まさしく立ち向かうことが不可能な“厄災”そのものだった。
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