352: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/11(日) 23:55:22.94 ID:JslRmT7e0
『〜〜〜〜♪』
(; A )「………」
バイクの上で仰向けになったまま、銃声に混じって朦朧となっている意識に微かに聞こえるリズム。
それは、確かにリ級の歩みに従って近づいてきている。
(;'A )「……鼻歌なんぞ歌いやがって」
明確に奴の「声」だと決まったわけではないし、仮にリ級が音の主だとしてもそれがどこから出されたものかも解らない。更にいえば、例えばその音が他の深海棲艦への通信波のようなものである可能性も捨てきれない。
だが、なんとなく俺は確信していた。その独特のリズムで奏でられるなんとも形容しがたい不可思議な音は、間違いなくリ級eliteの発する“鼻歌”だ。
(;'A )「……っ」
たいそう上機嫌で近づいてくるリ級eliteから逃れようと、僅かに自由が利く手で下のバイクを押して身体を動かそうとする。酷く緩慢な動作で数ミリずつずれていく俺の様子を見て、奴の笑みが一段深くなった気がした。
(#<●><●>)「───────ぁああああああああああああっ!!!!!」
(;'A`)そ「はっ!?」
『!?』
悠然と歩み寄るリ級に、雄叫びと共に“人影”が衝突した。姿勢を低くして突っ込んできたティーマスが、弾丸のような勢いでリ級eliteの腰辺りに組み付いた。
華奢とはいえ軍人として鍛えた成人一人分の全力の体当たり。流石に転倒したりはなかったものの、リ級eliteの身体が一瞬衝撃で揺れて歩行が止まる。
(#<●><●>)「ツーさん!!」
(*#゚∀゚)「あらほらさっさー!!」
(;'A`)「おおお!?」
ぐいっと肩口が引っ張られ、“自称美人女性兵”が俺の身体をバイクから引きずり下ろしそのまま物陰へ一直線に引っ張っていく。
ちょ待て待て待て待て背中摩ってるいでででででで!!!!
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