331: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/09(金) 02:08:13.70 ID:89CTCDsC0
道路両脇に立ち並ぶ、幾つかのビルや家、或いはその残骸。
特に三階建て以上のものに重点的に仕掛けられていたありったけのC-4爆弾が、海兵隊の起爆スイッチによって一斉に炸裂する。
同時に、ダイレクトアタックモードで待機していた虎の子のジャベリン数門も火を噴き、次々と建物に着弾した。
『『『!!?!??』』』
道路に面する側の壁が吹き飛び、窓ガラスが粉砕され、屋根の一部が飛び散る。
敵艦隊と俺達の間に横たわる、700Mの空間。艦載機隊の突入コースでもあったその空間は、C-4爆弾の起爆によって飛散した礫の散弾に覆い尽くされた。
『────!!?』
『!!!?』
『───………』
時速六百キロで低空通過する戦闘機など、人間の動体視力で捉えるには限界がある。だが、艦娘達が使う“三式弾”の要領で「敵機の軌道そのもの」を攻撃すれば話は別だ。
同高度で飛散した礫は突入してきた【Helm】達を真横から撃ち抜き、軌道を遮って激突させ、上から降り注いで押し潰す。少し大きめの“瓦礫”が落下した時など、一気に七、八機が上から押し潰される形で粉砕される。
艦載機達に届かない、更に下側の“散弾”も敵機の入射角を妨害する。何より厄介なことにこれらは意図的に狙って放たれる弾丸ではない。軌道も速度も大きさもすべてがランダムであり、密集して突入してきた敵編隊は回避も攻撃もままならず撃ち抜かれ羽虫のように堕とされてく。
('A`#)「Flak Feuer!!」
(#<●>∀<●>)「フゥハハハハハーーーーー!!!!人類の敵は消毒だぁあ!ーーーーー!!!」
(*;゚∀゚)「ヒェッ」
ξ#゚听)ξ「全車両一斉射!!撃てぇえええ!!!」
散弾の飛散空域から逃れるべく上昇する敵機は、統率も取れていなければ速度も大きく落ちている。200前後のアサルトライフルによる一斉射や戦車隊の機銃掃射、何よりも、【シルカ】の対空弾幕を切り抜けられるはずがない。
( <●><●>)「───【Helm】、最後の一機を撃墜」
ξ#゚听)ξ「視認できる後続の敵影無し!頭上安全確保!!」
敵航空隊は、全滅した。
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