319: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/07(水) 23:56:58.24 ID:QJ8KbxUB0
五つの防衛線を構築する敵前段艦隊は、最後の線である第5陣のほぼ全てをeliteで固めるというかなり慎重で防衛的な展開をしていた。そのため俺達が第1陣、第2陣を一方的に殲滅しつつも、敵艦隊は非ヒト型の上位種戦力を自然な形で温存している。
攻勢にあたっても敵艦隊は極力通常種を前衛に集め、自走砲による砲撃や打撃部隊への盾となるように陣形を組んだ。此方もなるべく優先して上級個体を狙いはしたが、ニ班と四班で撃沈、三班で大破艦が確認できた程度で未だ20隻を超えるeliteが戦闘能力を有して前線部隊と対峙する状態。
火力の差は歴然であり、軽巡棲姫からすればベストとまでは言えずともベターな戦力比に持ち込めている筈だ。
……尤も、それは此方にも言える話であって。
ξ#゚听)ξ「─────Panzer vor!!」
敵戦力を減らしつつの“時間稼ぎ”は、もう十分過ぎるほど終わっている。
ξ#゚听)ξ「Feuer!!」
『ォオオオオオオアッ!!?』
ツンの叫びと共に、戦車隊の先陣を切っていたレオパルト1が105mm砲を撃ち鳴らす。ヒュンッ、という巨人の口笛のような飛翔音を残してAPFSDSが空間を駆け、最後の通常種であるト級の左頭部に突き刺さり装甲皮を貫く。
::(* A )::「ブフムッフフッ」
金髪巻き毛のフランス女がドイツ陸軍の戦車に乗って後方にポーランド軍の装甲部隊を率い、ドイツ語を叫びながら突入してくるというグローバル化の集大成のような光景に思わず変な笑いが口をついて飛び出した。
( <●><●>)「キモッ」
(*゚∀゚)「キモッ」
('A`)
ドイツ連邦陸軍少尉ですが部下が辛辣です。
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