318: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/07(水) 23:41:33.43 ID:QJ8KbxUB0
号令一過、新たに24の銃口・砲口が火を吹く。路地を満たす硝煙の濃度が更に増し、ポーランド軍による弾幕が深海棲艦に真っ向から叩きつけられる。
『ヴォオオアアッ!!?』
カルリナ達の攻撃は、バラバラにされたヘ級の遺骸を踏み越えて前進してきたイ級に全て直撃。 多数の砲撃の勢いに圧されたイ級の頭部が跳ね上がり、そのままひっくり返るようにして背中から仰向けに路上に倒れ込んだ。
《────弾着、今!!》
『ギィアッ!!!?……アァ……ァァァ………』
剥き出しになった腹に、タイミング良く迫撃砲弾が立て続けに何発か突き刺さった。
イ級は起き上がれない亀のようにじたじたと足を動かしていたが、声も挙動も弱々しくなっていき最後の一発であっさりと絶命する。
「イ級通常種の沈黙を確認!正面敵残余艦数残り7!!」
《此方五班敵艦隊半数を撃沈。戦闘を続行する》
《四班、ホ級を制圧した!あと少しだぞ、踏ん張れ!!》
敵前段艦隊の損害は、間断ない火砲投射と幾度かの空襲によって今や五割に達しつつある。陽動以外で艦娘の力を使わない中で半数の敵艦を撃破となれば、自分で言ってしまう形になるがこれは奇跡的な大戦果と言える。
此方にも損害は出ているものの、深海棲艦の最大目標である艦娘への攻撃は全くといっていいほど許していない。あくまでベルリンに限った話でいえば、戦況は圧倒的優勢だ。
(#'A`)<カルリナ、もしC-4を持ってきていたら幾つか健在な建物の内壁に仕掛けてきてくれ!>
( ’ t ’ #)<了解!
※※、※※、〜〜〜!!」
無論それは数字上の話であり、ここまでやってなお俺達の状況は微塵も予断を許さない。
('A`#)「ベーデカー、残余敵艦の内訳を報告しろ!!」
「ト級の通常種が一隻、それから“1-1艦隊”とヘ級、ロ級が二隻です!!
ト級以外は、全てelite!!ニ班〜五班においても、残存戦力の主力はeliteです!!」
カーテンコールの訪れは、まだまだ遠い。
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