('A`)はベルリンの雨に打たれるようです
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284: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/31(水) 01:30:34.42 ID:qbOhevfD0

(‘ L’)《Gun gun gun》

《Good kill Good kill》

腹に抱えていた最後の1発を撃ち込み、更に群体の鼻先まで飛び込んでM61A1バルカン砲をお見舞いする。砕かれ貫かれた敵機がぼとぼとと落下していく中、友軍機がすれ違いざまに賞賛の声を送ってくる。

(‘ L’)(……それにしても、妬けてくるな)

群体に突っ込む直前で反転しベルリン上空を駆け戻りながら、市街地を眼下におさめたフィレンクトはふとそんなことを思った。

欧州全域の現状を的確に分析するどころかイタリアの出撃が遅れることまで見越し、早い段階でポーランドへの増援要請を開始していたレヒフェルト基地の陸軍大佐。

国防体制を理由に渋る政府に対して、南部を経由して交渉の場に乱入し艦娘の存在を外交カードにほとんど身一つで増援の確約を取った連邦共和国首相。

そして、その首相を救助して市外に逃し、質も数も劣る戦力で深海棲艦を迎撃し続けた在ベルリンドイツ軍の面々。

優秀なだけでなく、その優秀な人材が全てを賭して祖国を守ろうとする姿に、フィレンクトは少なからぬ羨望と感銘を覚えている。

そして、同時に。

(‘ L’)《────我々も、負けていられないな!!》

そんな彼らと肩を並べて戦える自分が、軍人として誇らしくもあった。


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