250: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/24(水) 00:26:13.86 ID:FI3x2H040
《深海棲艦の艦載機を、通常兵器でこんなに一方的に撃墜できるなんて……》
《Bismarckより前線指揮車………えーと、ドックン=メンドイフェルだっけ!?貴方海軍に来ない?きっとエーリヒ=レーダーも真っ青の提督になれるわよ!!》
('A`)「過剰極まりない評価をいただき痛み入るが面倒臭いので断る、それと人を勧誘する前にまず名前を正確に覚えて貰えると嬉しいね」
ひとまず、此方の突貫に“何らかの意図”を感じとり戦力を分散させてくれたのは大いに助かった。ミルナ中尉達を救援する際に、エノク部隊による攪乱が大きな戦果を挙げていたことがここで生きた。
たとえ全ての艦載機が殺到していたとしても撃退は容易かっただろうが、50機と80機とではやはり難度が大きく変わる。艤装温存の目的も平行しなければいけない以上、後方に温存している主力部隊の負担は爪一枚分でも減らせるなら減らす。
《Prinz Eugen、水上偵察機再度上げます!》
('A`)「了解した、頼む。
高層観測班、敵の動きを報告しろ!」
前段防御第一陣の早すぎる壊滅、全く損害を与えられぬまま失敗した空襲。
加えて、LAPV軽装甲車隊による電撃的な後方浸透の可能性の示唆。
軽巡棲姫が警戒するに足る材料はばらまいた。後は向こうが更なる安全策として、ここで防衛線を下げてくれると最高の展開になるが───
《高層観測班より前線指揮車に通達!敵前段防御艦隊、第二陣が一斉に東進を開始!此方に向かってきます!
更に第三陣、第四陣で発砲煙を複数視認!砲撃きます!!》
('A`;)「そりゃそう楽な相手じゃねえよなクソ!!全車曲がれ!!」
(*゚∀゚)《っひゅうう!!》
女の悲鳴のようなスリップ音と共にドリフトカーブを決めたツーが脇道に飛び込み、後続二台もこれに続く。俺たちが本来直進する予定だった経路に瞬く間に砲弾が殺到し、泥とアスファルトが十数メートルにわたって舞い上がった。
更に、砲弾の一部は俺たちの傍に着弾せず、頭上を飛び越えてより東へと飛翔する。
地鳴りのような爆発音が連なり、空気が震えた。
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