240: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/22(月) 00:28:27.22 ID:i/R4/LC00
俺とツンがリ級に襲撃をうけた当初から、広場の様子はほとんど変わっていない。
庭石のようにそこかしこに突き刺さる瓦礫、積み重なった屍、潰れ拉げた戦車道展用のテント、吹き飛ばされ崩落したブランデンブルク門、そして動かす者がなく、雨と屍臭の中に虚しく放置された戦車達。
ほとんど全てがそのままだ。
かろうじて光景の変化を見いだすとすれば、雨に洗われて地面に広がっていた血の赤がなくなったことと───
『───ガアッ!!』
『『ォオアアアアッ!!!』』
門の前に佇む、3体の番犬が増えたことぐらいだ。
《イ級elite、それから随伴のハ級通常種。何れも後期型です!!》
(#'A`)「速やかに半包囲、射撃開始!!」
『ォオオアアッ!!!』
指示を出しつつ、中央に仁王立ちするイ級eliteに照準を合わせてラインメタルMG3の引き金を引く。弾丸が奴の装甲上で弾け、此方に注意を向けたイ級eliteが威嚇の咆哮をした。
「Los Los Los!!」
(#//‰ ゚)「Fire, fire!!」
その間に、車内から飛び出したサイ大尉たち歩兵の一団が一斉に広場に散開。瓦礫をバリケードにしながら、アサルトライフルで射撃しつつ奴らとの距離を詰めていく。
『グォオオッ!!』
『アァアアッ!!』
「Enemy shot!!」
(#//‰ ゚)「瓦礫で防げ!姿勢を低くしろ!!」
イ級達も下腹部や側頭部から艤装を展開。突き出された機銃が火を噴き、瓦礫やアスファルトを砕き削る。水ぶくれした死体が弾けて散らばり、はやくも腐乱しだしているぶよぶよした白い肉を鼻がねじ曲がるような匂いと共にまき散らした。
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