239: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/22(月) 00:27:06.04 ID:i/R4/LC00
シュプレー川を越えた瞬間に、降り注いでくる砲弾。完璧な統制で横一列に放たれたそれらは、雨の中に美しい放物線を描いて俺たちに迫る。
(*;゚∀゚)《掴まってなお客さん!!》
(;'A`)「おおっう!!?」
甲高いスリップ音を響かせて、エノクが道脇の家屋に車体を叩きつけるようにしてカーブ。本来俺たちが走り抜けるはずだった進路上で爆炎が立ち上り、車体が一瞬浮遊する。
(*゚∀゚)《よいしょっしょぉ!!》
そのまま、眼前に連続して突き刺さった砲撃の隙間を縫うように蛇行しつつ、ツーは一気に路上を駆け抜ける。
(#'A`)「後続車、損害報告!!」
《全車両健在!お宅のスーパードライバーが引きつけてくれたおかげです!》
(#'A`)「一つ注意だ、こいつはスーパードライバーの前に“美人”って形容詞を付けないと機嫌が悪くなる、気をつけろ!!
突入10秒前!総員展開用意!!」
《Jawohl!!》
《Yes sir!!》
整地時速96km/hの軍用車にとって、2kmを越えるかどうかの距離は1分少々で0にできる間合い。
俺達の車両を先頭に、三台のエノクが弾丸の如くフランス広場に飛び込んだ。
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