200: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/18(木) 18:44:32.63 ID:qcFlP+vx0
( ゚д゚ )「現在、ラインフェルト大佐指揮下の南部ドイツ軍はマンハイム・ニュルンベルクを絶対防衛ラインとした戦力展開を行っている。以北には俺たちの他、ドレスデンに混成一個旅団、さらにチェコ共和国軍からの増援部隊が展開しているはずだ」
ダイオード首相を車両移送のために送り出した後、俺たちはすぐに作戦会議に移る。
まずドイツ全域の状況を整理するため、南部から駆けつけたミルナ中尉、アメリカ軍として新たな情報を保持しているサイ大尉らがドイツ全土を記した地図を机の上に広げた。
( ゚д゚ )「それと、マンハイムを起点にフランクフルト方面にはイッシ=ストーシュル少佐指揮下の機甲部隊が攻勢に出ている。
とはいえ、あくまで陽動であって深海棲艦の撃滅は目的としていない。
……それと、フランス、ルクセンブルク、ベルギーは情報が入ってくる限りでは酷い有様だ。奴らにいいようにやられている」
(//‰ ゚)「一つ捕捉すると、西ヨーロッパへの深海棲艦の攻撃拠点はルール地方だ。奴らはこの地点を橋頭堡に、フランス方面を中心に大規模な攻勢を展開している」
サイ大尉は胸ポケットからボールペンを取り出し、地図上でルール地方の辺りをぐりぐりと塗りつぶした。
更に、オランダへと伸びる矢印を一本付け足す。
(//‰ ゚)「オランダの複数都市にも爆撃が行われたらしい。イタリア、ドイツと切り離されたことでコマンダン・テスト以外にまともな対深海棲艦戦力を持たない西ヨーロッパは防衛線すらまともに引けていない。デンマークも深海棲艦の攻撃により沈黙している。
暴動の拡大もとどまるところを知らない。このままいけばヨーロッパ全土が無政府状態に陥る時も近い。
あぁ、あと」
続けられたサイ大尉の言葉に、テントの中は静まり返った。
(//‰ ゚)「ミルナ中尉はもう聞いているかも知れんが、ロシア連邦は36時間以内にヨーロッパの混乱が治まらない場合戦略核の投射を非公式に示唆している。
それもこれは、あくまで“俺が聞いた時点で”の発表内容だ。もし正式発表を行っていたとすれば、あの気が短い大国は時間を繰り上げて発射するかも知れないな」
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