194: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/18(木) 18:24:07.67 ID:qcFlP+vx0
(//‰ ゚)「アメリカ海兵隊、第二海兵師団所属のサイ=ヨーク=ヴォーグルソンだ。階級は大尉。
以後、貴軍との連携行動に移る」
('A`)「ドイツ連邦陸軍所属、ドク=マントイフェル少尉です」
司令部テントの前に立っていた筋肉モリモリマッチョマンの変態が、名乗りと共に差し出してきた手を握り返す。中肉中背の、軍人としてはひ弱な体格の俺は190cmはかたいその巨体を自然と見上げる形になった。
某州知事を思わせる精悍な顔つきの右半分は火傷の跡で覆われ、黒い眼帯を身につけている。手は銃ダコと盛り上がった傷でごつごつした凹凸があり、まるで拳大の岩を握っているかのような感触だ。
(//‰ ゚)「……おいおい、まるでターミネーターに出くわしたみたいな表情はやめてくれ」
いかにも前線で戦い続けてきた男という風貌に少し気圧されていると、サイ大尉はフッと相好を崩した。
体格に見合った威圧感のある顔立ちは、笑うと存外愛嬌がある。
(//‰ ゚)「まぁ、このデカい図体にブルドックのクソを捏ね上げたみたいな不細工なツラだ、少しひくのも無理ないがな」
('A`)「大尉殿、失礼ながらその自虐は俺に刺さります」
(//‰ ゚)「お前さんこそ自虐が過ぎるな。実際なかなか男前だぜ。あ、でも笑顔キモそうだな」
その指摘いらねーだろこれだからヤンキー野郎は。
(//‰ ゚)「あぁ、それと俺は敬語が聞くのも使うのも苦手でな。部下にも言ってるんだが、“大尉(キャプテン)”さえ付けてくれるなら後は砕けた口調で構わない」
('A`)「しかし」
(//‰ ゚)「あー、国は違えど一応階級は俺の方が上と言うことで職権乱用だ。上官“希望”により、敬語をやめてくれ。
あくまでも希望なので聞き入れなくてもいいぞ」
('A`)「……そのやり方は卑怯じゃないか?大尉」
(//‰ ゚)「軍人にとって“卑怯”は褒め言葉さ少尉」
サイ大尉はそう言って、笑いながら俺の背中を叩く。
(//‰ ゚)「もっとも、“キャプテン”は譲れないがな。ジャック・スパロウが大好きなんだ」
('A`)「キャプテン違いじゃねーか」
船長に成りたいんなら海軍に行けよ。
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