('A`)はベルリンの雨に打たれるようです
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181: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/18(木) 00:55:01.81 ID:qcFlP+vx0






       、、、、、
(’e’)「……何だこれは?」

セント=ジョーンズ合衆国海軍中将の困惑した声が、CICの中に響き渡る。彼のそんな声も、そしてこれほど漠然とした質問内容も、どちらも彼の部下達が今まで聞いたことがないものだった。

セントは、率直に言って優秀な軍人だ。アナポリス海軍学校を経由せず、グレナダ侵攻に始まり多くの戦場で合衆国に貢献してきた叩き上げの将軍である。

戦場に長らく身を置き深海棲艦との交戦経験も豊富な彼は、いかなる苦境、いかなる事態にも常に冷静さを保てる胆力と敵の思考を分析し的確な作戦を立案する明晰な頭脳を併せ持っていた。彼はこの戦争が始まってからも──それこそ深海棲艦という化け物が現れた直後でさえ、一度も取り乱す素振りを見せず常に黙々と任務に従事し続けてきた。

だが今のセントは、明らかに戸惑い、驚愕している。

彼は第六艦隊旗艦【マウント・ホイットニー】に送信されてきた航空写真を、ドイツ・ルール地方のある一角を映した写真を机の上に置き、額に手を置いて眺めている。

やがて彼は写真から視線を上げ、もう一度彼らしからぬ要領を得ない問いかけを口にした。

(’e’)「いったい、これは何だ?」


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