168: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/16(火) 16:17:57.36 ID:9hQehj8k0
ξ゚听)ξ「───了解。えぇ、こっちも貴女たちと同じ状況よ。心配しないでいいわ。
あと抱かねえよぶち殺すぞ」
ミルナ中尉とグラーフさんが情報を共有している合間に、私は私で他の区画のレオパルト1と通信を繋げて戦況を確認する。
概ねのやりとりを終えて無線を一度切り、地図を広げ彼我の確認し得る現状を書き入れていく。
ξ;゚听)ξ「……ドン引きするぐらい完璧に作戦がハマってるわね」
深海棲艦側の致命的なミスは、ベルリン市東側───即ち私達が展開していた区域からの増援を防ぐために配置した深海棲艦をことごとく【非ヒト型】にしてしまった点にある。
勿論、私達の残戦力からすればたとえ駆逐や軽巡でも脅威だったことに変わりは無い。高所観測班の報告で判明していた隻数は20隻を越えていて、私達の保有する機甲戦力よりも数が多かった。レオパルト1は主砲の貫通能力こそ高いけれどレオパルト2に比べて砲口径が小さく、短時間で撃沈するには火力が足りない。
一応プーマ戦闘車のLRミサイルならば、弱点を正確に狙えればflagshipすら2、3発で沈められる。だが、こちらは残弾8発という数量的な制約がつきまとい、やはり封鎖艦隊を無傷で突破することは難しくなる。
向こうがそこまで此方の戦力事情を把握しての展開だったかは定かではないけれど、私達にとっては非ヒト型でも十分すぎる「壁」になっていた。
496Res/494.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20