150: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/15(月) 02:42:45.61 ID:LXRvfH1A0
ξ゚听)ξ「レオパルト一号車より各車、応答せよ。損害、それから誘因状況を報告しなさい」
《此方二号車、タ級eliteと交戦中!敵火砲苛烈なれど、未だ誘引は継続できています!》
《六号車より一号車、ル級と交戦中。奴さんだいぶ怒ってますが、もうしばらく便所のハエの如く顔周りを飛び回ってやる所存です》
《七号車、ル級flagshipの足止めに成功中!お姉様、この戦果のご褒美に私たちwξ゚听)ξ「あ?」いえなんでもないです》
喜ばしくも驚くべきことに、全車両健在。ばかばかしい軽口を挟んで来る奴もいたけれど、それだけ彼女たちがこの一撃食らえば跡形もなく吹き飛ばされる“命がけのちょっかい”をリラックスして遂行している証左だ。
……この娘らがイベントに引っ張り出された練度不足の新兵っておかしくない?ドイツ軍の戦車道って変態と化け物育成するためにやられてんの?
今や、南街区への砲撃はほとんど止まっている。白兵戦力として投入されているであろう非ヒト型との戦闘音はそこかしこで続いているが、私はそれらの音が少しずつ近づいていることに気づいた。
ξ゚听)ξ「────全速後退!!」
ぴくりとル級の腕が反応したのを見て取り、指示を出す。力強くアスファルトを踏みしめながらレオパルト1が下がり、目の前を鉄の塊が突風を残して通過。
右手の古びたビルに砲弾が突き刺さり、一瞬で瓦礫の山になる。
よし、敵の動きもよく見えてる。
まだ、やれる。
ξ#゚听)ξ「Panzer vor!!」
奴等に一泡吹かせてやるまで、あと少しだ。
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