9: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 00:16:02.28 ID:6an8YmUi0
「サターニャさん、もう一つありますか?」
「あるわよ、二本セットだったの。ちょっと待ってなさい」
私は引き出しの中から商品の箱ごと取り出し、テーブルの上に置いた。
「説明書を見せてもらってもいいですか?」
「いいわよ」
「ラフィ、私にも見せて」
「ほれ、サターニャ。こんな感じでいいのか?」
「それでいいわ。じゃあ、せーので握手するわよ。覚悟しておくことね」
「はいはい、それじゃあするか」
「なるほど、発電機能があるのね。なになに、発電量はその人の筋肉の量に比例します……ん、これって」
「お二人とも、化学の授業は寝てたんですかね」
「うん、ラフィ?」
「せーのっ!」
私は全身の力を込めて――しかし握りつぶさないように――ガヴリールの細い手をぎゅっと握った。
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