50: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 00:38:10.41 ID:6an8YmUi0
ヴィネットのパソコンを借りて、CDを再生してみることにした。
「まず一曲目! 悪魔的海浜 <デビルズオーシャン> 」
再生ボタンをクリックすると、ごぽごぽと、粘着質の泡がねっとりと弾けるような音がする。
片栗粉をまぶした洗濯糊を煮詰めるとこんな音だろうか。
「うぇっ、血の色に淀んだ海水が目に浮かぶようだわ。魔界の海は生臭いのよね……。別のでお願い」
「わかったわ。では二曲目、悪魔的黒板<デビルズネイル>」
「その曲名ってまさか、かけなくていい! あっ、遅かった!」
背筋がゾクゾクするような甲高いこの音は、まさしく黒板を爪でひっかいたときの音だ。
「確かに雑音ではあるけど! 落ち着くわけがないでしょう! 早く止めて!」
「注文が多いわね……」
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