238: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 02:28:11.53 ID:6an8YmUi0
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「これが、本来の用途なわけ?」
「暖かいですよね……ご不満ですか?」
「あんたの一言のせいでね! 手をはなしなさい!」
ラフィエルのくれたマフラーは比較的長く、末端がちょうど手の位置にくる。
外に出るとやはりまだ風が冷たく、せっかくなので手袋になっている部分に手を入れてみようとしていると、
先にラフィエルが手にはめてしまった。
若干首が引っ張られる感覚はあったが、我慢できないほどでもないので放っておいた。
しかし、勘のよい私は見逃さなかった……犬に散歩をさせているおばさんが、こちらを見てくすりと笑ったことを。
傍から見ると、私がラフィエルに散歩させられているみたいではないか!
ラフィエルを傷つけてはいけないと、やんわりとやめさせようとしたが、
彼女はあろうことか、「悪魔たるもの、使い魔の気持ちも知っておくべきです」などと言い出したのだ。
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