サターニャ「サタニキア百科事典」
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173: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:48:25.21 ID:6an8YmUi0




ラフィエルに言われてから、私は日記をつけている。

気分が乗らないときは一行だけだったり、書かなかったりすることもあるが、

ガヴリールやヴィネットの家に行った日には、どんなに夜遅くになっても筆はすらすらと進んだ。

昨日で一冊を使い切りそうになり、今日新しいノートを買ってこようかとも思っていた。

しかし、それももうおしまいだ。

もう今更、こんなものを持っていたところで仕方がない。

手始めに、私の過去から処分することにしよう。

私は読み終えた雑誌を捨てるためにまとめるときのように、ごく日常的な手つきでノートを掴み、台所へと向かった。

なんのことはない、ただ、ガスコンロにノートをかざし、点火ツマミを回すだけのことだ。

味付けにも火加減にも気を使う必要もないし、面倒な洗い物も出ない。

何百回と回したのと、何ら変わることのない動作で、緊張することも無い。




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