166: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:45:12.02 ID:6an8YmUi0
「良かったわね。これでなんとか作れる」
「いや、これじゃだめだ」
「えっ……」
私は言葉を失った。
蛍光灯の下で見ても、色は問題ないはずだが……。
「太さが違う。いつものより太いから、私の持っている別の色の毛糸となじまない」
ガヴリールの淡々とした声に、私はガツンと頭を殴られたようだった。
そうだ……色のことばかりに気を取られていて、すっかり忘れていた。
これでは、ガヴリールがプレゼントを完成させることができない……。
しかし、私にはもう何の解決策も思いつかなかった。
本当に、なんということをしでかしてしまったのか!
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