151: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:37:18.00 ID:6an8YmUi0
「あー、もう!」
わざと大きな音が鳴るように、私は握りこぶしで机を叩いた。
カップがカタリと音を立て、水面にさざ波が立つ。
それは威嚇したかったのかもしれないし、拳を痛めることで自分を罰したかったのかもしれなかった。
「どうせ、私程度の悪魔なんて、すぐにでも祓ってしまえるって、見下してるんでしょう!」
言おうとも思っていなかったその言葉は、驚くほど自然に怒鳴り声として喉からあふれてきた。
それはまさに、噴出と呼べるような感覚だった。
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