138: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:29:31.88 ID:6an8YmUi0
「それにしても、ガヴちゃんもひどいですね。サターニャさんが言い返せないのを知っていて、そんなことを言うなんて」
「いやいや、単に心配してくれただけだと思うわ。ガヴリールは口は悪いけど、意地は悪くない」
「そうですね。でも、秘密を抱えるというのは大変ですよね」
「昔の人もお腹が膨れるようだって言っていたしね……それは否定しないわ」
実際、ガヴリールやヴィネットと話すときには、
うっかり口を滑らせないように、最近はいつも緊張していたように思う。
こうしてラフィエルと気兼ねなく話をしていると、時間が一月ほど前に巻き戻ったみたいだった。
「サターニャさんは裏表がありませんから、隠し事をしていると自分が許せなくなるんですね」
「そんなことないわよ。悪魔は契約を守るものよ」
「誠実さも悪魔らしさなんですね。立派な心掛けです」
「ただ……」
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