137: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:28:54.19 ID:6an8YmUi0
「いいですよ。……ああ、サターニャさんのトナカイ姿、かわいかったですね」
「自省しなさいって意味だったんだけど。知らなかったとはいえ、私が使い魔の恰好をするなんて、屈辱だわ。忘れなさい」
「とんでもない。ばっちりと、デジタルで永久保管されてますよ。ほら、ここに」
ラフィエルはそう言って携帯を取り出した。
ロック画面は私が着ぐるみを着ている写真だ。
ラフィエルはこういうのはデフォルトのままだろうと思っていたが、
意外と子供っぽいところもあるんだな……。
でも、それを私の写真にするのは恥ずかしいからやめてほしい。
「こんなの、ガヴリールが見たらなんて言うのやら」
「ああ、ガヴちゃんにもこの写真あげましたよ。あと、ヴィーネさんにも」
「なんでよ!」
「さあ、なんででしょうね」
「お待たせしました。こちらブレンドになります」
マスターが湯気を立てるカップを二つ机に載せた。
私はクリームを入れて、ラフィエルはそのまま口をつける。
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